作詞や、曲のタイトルを決めるとき。
言葉について、考えなくてはなりません。

で、今、
あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと…
50音の役割やイメージで、頭がいっぱい、ゲシュタルト崩壊しています。


で、今、もうひとつ、
「魅力的なモノ」として
頭にこびりついているイメージが、ドールハウス。



ドールハウス
→リカちゃんハウス
→シルバニア
→エンジェルポケット

などなど連想して、
なつかしのおもちゃの画像を見て、脳を刺激してみました。



バブルがはじけた後、80年代後半から90年代前半、
おもちゃ業界はイケイケでした。

現・渋谷タワレコさんが、7階建てのおもちゃ屋さんとして成り立っていたわけですから。
原宿のキディランドさんも今より規模が大きかったですし、

ラフォーレさんも、入り口はディズニーランドみたいだったし、
最上階はセサミストリートショップで、
巨大なおもちゃ屋さんみたいなものでした。

竹下通りにはたくさんのおもちゃ屋さんがありました。
ジャンプショップ、リカちゃんショップ、ジェニーショップなどが、
巨大おもちゃ屋のある街で尚、それぞれ独立していられたのです。

現在は合併したタカラトミーさんですが、
タカラさん、トミーさん、それぞれ別々の会社でした。




あの頃のおもちゃって、名前がキャッチー。勢いがある。


特に、てのひらサイズのドールハウスである、エンジェルポケット。



発音してみてほしい。エンジェルポケット。たまらない。。





そこで、ふと思い出したのが、こちら。

これ、うちの幼稚園児では大旋風が起こった、伝説的オモチャです。


その名も、「ハート・カンパニー」。



A4ノートを見開きにしたよりも、ひとまわり大きいようなサイズ。

赤いハートポシェットが、かなり可愛かった。



幼稚園では、班を作ることがありました。
班の名前を決め、紙に書いて、教室に貼りだします。
しばらくは、そのグループ名で呼ばれ、日々行動するのです。


とある班は、女子だけになり、異様なテンションに。

ちがう班にいるわたしのところにも、その声は聞こえてきた。
彼女たちは、声高に叫んだのだ。


「ハート・キャンパニー!!!」

そう、女子の世界では、今イケてるものは、ハートカンパニー。



しかもなぜか、オリジナリティーのある、こだわりのある感じで
「キャンパニー」という独特の発音を貫きとおした、彼女たち。

自信に満ちたハイテンションで殴り書かれたチーム名「ハートキャンパニー」は、
堂々と教室に貼り出されたのです。

彼女たちは誇らしげに、ハートキャンパニーとして活動し、
ハートキャンパニーの名のもとに、一致団結していたのでした。
ありえないほどのハイテンションで。



この、こだわりの「キャ」に込められた思いとは。
「ワタシたち女の子だから、かわいさをアピールしたいわ、キャッキャ」みたいな、
妙な盛り上がりです。
怖い。
ぶりっこ怖い。幼稚園児でも女全開みたいなところが怖い。




他の班にいたわたしも、流石に「ハートキャンパニー…」とインパクトのある言葉が頭に残り、
20年以上前経った今でも、忘れていないわけです。

もちろん女子の端くれだったわたくしも、
アニメの隙間に流れてくるハートカンパニーのCMには、やられていました。
(ちなみにそのアニメとは、朝のとってもメルヘンなウサギさんのアニメ「メイプルタウン物語」である)


堂々とハートキャンパニーを名乗る彼女たちをうらやましく思う反面、

「そこはキャンパニーじゃなくて、カンパニー」だろうと、ちょっと引いていたのを覚えています。



叩けばカンと音のするプラスティックのハートが、
カパッと開くところが、魅力的なオモチャだったのです。



そして念願のハートカンパニーを、買ってもらえたときのよろこび。

ころころ、とろんとしたプラスティックの巨大なハートは、
ころげまわりそうだったので、
買ってきたときに入っていた箱にいれて、
買ってきた状態のまま、発泡スチロールにきちんと毎回寝かせていたのを、覚えています。


子供用のマニキュアは、透明で、自然とすぐに剥げる、独特の感触。においもなし。
塗ると色はないのに、瓶の中では輝いて見える、たまらない青みがかったピンク。

はじめて手にする口紅の、くりだし感。ジャリジャリしてるところがよかった。


カギをさして、カチャッと開くのも可愛い。
ちょっと扱いづらいというか、
開くときに気をつけないと中身がこぼれたり落ちてしまう感じ、
本体も丸くて安定しない感じが、
なんだかまたドキドキして良かったなぁ。



実際さわってみたハートの質感は、
かわいくて、おとなしくて、やさしいノリのオモチャ。

「これ、名前がキャンパニーだったら、安っぽくてダサいな」
と思ったのでした。
キャンパニーに対する違和感が、すごかった。

でも、あのおもちゃに「キャンパニー」を求めていた女子たちも同じクラスにいたわけですから、
明らかに、ノリがちがう。

受け取り方がちがう。
「キャ」のイメージも、
あのハートの質感から受け取るイメージも、ちがう。





キャッチーな商品名として、

ハートカンパニー。
ハートキャンパニー。

果たしてどちらが正解なのだろう。

わたし的にはカンパニーですが、
キャのテンションの高さは、攻撃的なまでに異常である。
商品名だったら、こういう飛び道具「キャ」でいくべきなのか?

いやいや…

カンパニーという言葉は、やさしさありきのもの。あの商品のやさしさを表現したい。


個人的に、女子たちのあのちょっとヒステリックな盛り上がりを見て、
キャンパニーの「キャ」には、だいぶ引いてしまいました。
女の子の発音する「キャ」には、ときに恐怖すら感じる。


「ガンキャノン」とか、素敵なキャも沢山あるけどね。

音的にも味的にも「キャラメル」をなんでも求めちゃうところに、女子のかわいさアピールが含まれている気がしなくもない。

「キャ」は、テンションが高いのです。
キャッチーって言葉もそうだわ。






ロンドンに滞在したときの思い出話なのですが。
ストがあり、電車が止まったので、バスで帰ろうとしたことがあります。
それまで割と静かにみんなバスを待っていたのですが、
バスが来たときに、
女性たちが急にテンションを上げて「Go!Go!」と我先にと乗り、
押された女性たちが「キャーッ」と声をあげ、
一気にその場はパニックになって将棋倒しが発生。
人間って怖いなぁと思って、なんとか別方向に歩いてタクシーを拾ったことがあります。

女性たちがむやみにキャーッて言うのやめたら、パニックにもならず、もっと多くの人がバスに乗れたのにな…と思ったのでした。

「キャ」はときに、パニックやヒステリーの引き金となる、そんな音だと思います。
なんか悲しく、空しくなるときがあるんだ。盛り上がるけどね。





あ。カンパニーはやさしさありきと言ったけど、、



キャンプは?



キャンプは大好き。


語源を調べると、
両方ラテン語ですが、まったく違う語源でした。
カンパニーは一緒にパンを食べる、
キャンプはキャンパスと同じ語源。






ああ、小一時間、「キャ」というひとつの音について、考えてしまった。

使い方によっては、あまりに攻撃力の高い音。

キャロライン的な名前、かわいいですけどね。


キューリー夫人はなんだかテンションが穏やかだな。。
キューティクル、キューティーハニー、
キューだと全然、ニュアンスが変わるんだわ。

キョウコ、とか、京都とか、キョも全然やさしい。


キャラクター、キャパシティー、キャミソール、キャンペーン、キャンピングカー、
うーん、キャは、テンション高い。


カルバンクライン…、
キャルバンクライン…、
うわぁ、すごい。キャルバン・クラーイン!発音してみてください、すごいから!

パーティーピーポー!よりも全然強いな、キャルバンクラーイン!




ああ、きりがないので、このへんで。

キャ疲れした。
キャには、人をゲンナリさせる勢いがある。